性格は特有のパターン《思考・感情・行動》
私たちは、日頃何気なく考えている事、感じている事、取っている行動は、生まれて育ってくる過程のどこかで、取り入れたものだと考えられています。
いったん取り入れた思考・感情・行動は、似たような出来事や状況が起きると、同じ思考・感情・行動のパターンを繰り返します。
私たちは、自分のお決まりのパターンを何百、何千と取り入れています、この特有のパターンのことを「性格」と示しています。
特有の思考・感情・行動のパターン「性格」は、自分にとって効果的なものもあれば、変えたい、不都合、やめたいと思うものもあります。
自分にとって、不都合、変えたい、やめたい、或いは過ごしづらい、生きづらいというようなパターンは変えることができます。
生まれてから育ってくる過程のどこかで、こういうことが起きた時、こう考え、こう感じ、こう行動しようと決めたのは自分です。
自分で決めて取り入れたパターンだから、自分の意志で取り入れ直すことができるのです。
「インナーチェンジングセラピー」は、不都合なパターンを取り入れなおすところに、寄り添い、サポートさせていただきます。
私の場合
【状況・出来事】元気がない人、困っている人を見ると…
【感情・気持ち】さみしい気持ちになって
【考え・思い】私がなんとかしてあげなくちゃと思って
【行動】手助けをする、お世話をする、断れずに仕事をする
という、特有のパターンを持っていました。
人のお世話をすると「ありがとう」と言ってもらえるし、人のためになっていることが心地よかったので、不都合ではありませんでした。
私は、自分の性格を「優しい」「人の気持ちがわかる」「世話好き」「面倒見がいい」というように示していました。
ところが…
いつしか、疲れを感じるようになってきました。
いつも人のために動いている私、最近では私がお世話をするのが当たり前になってきて「ありがとう」と言われることも少なくなってきました。
人を優先にしていたので、自分の予定をキャンセルして残業したり、誰かのために付き合ったり…
気づくと、自分のためにつかう時間や楽しむ出来事が減っていました。
「もう人のお世話はやめよう」そう考え、決心しました。
人が困っていても、頼まれても、「今日は予定があるから」と言って帰ろう、見ないようにしよう、と行動を変えることにしました。
だけど…
「おねがい!」「助けて―」「一緒にやってー」と言われたり、困っている姿、寂しそうな顔を見ると…
「今日だけ」「この事だけ」と自分に言い聞かせ、お世話をすることになるのです、それを繰り返していました。
そして…
私は、自分の仕事や生活の中で、ミスをするようになったり、落ち込んだり、元気がなくなっていき、体調を崩しました。
私が取り入れた特有のパターンは、わたしにとって生きづらいパターンだったのです。
…残念ながら私自身そのことに気づいたのは、身体を壊してからでした。